⇒みんな元気に帰国 技能実習は、基本的に3年間という期限があります(1年間というのもあります)。多くの実習生は、この3年間という期限いっぱいまで実習をして帰国します。でも中には、体調を崩したり家庭の事情で途中帰国する方もいます。またそれとは別に“失踪”してしまう実習生もいます。この失踪は、本人にとってはとても厳しい選択で絶対にしてはいけないことです。ですが、日本全国23万実習生のうち3,300人ほどが、1年間に失踪しています。とても残念です。自らその方向に進んだ実習生達は、その全てが厳しい生活を送ることになり、犯罪に手を染める者もいます。残念ながら私どもオフィス・ショウ日本語教室の卒業生にも失踪者がいます。しかしこの11年間で報告のあった失踪者は5名です。1,500人の卒業生の内で5名。しかも11年間でと考えますと、極めて少数です。これは驚異的な数字だとも言えます。それは、私どもに実習生の講習を委託される監理団体様や実習生をお預けくださる企業様が、いずれもしっかりした優良団体・優良企業だからと言えます。 技能実習生を取り巻く環境は、全てがクリーンであるとは言えません。技能実習生達を単に安価な労働力と捉え過酷なまでに働かせ、搾取する技能実習生受入企業が存在しています。日本国の恥です。そうまでしなければ存続できない団体や企業は、技能実習生を受け入れてはいけないのです。 幸いなことに、私どもオフィス・ショウ日本語教室にやってくる実習生の皆さんは、彼らの夢を実現できる環境が用意されています。私は、夢と希望を抱いて来日する子供達が、最初に出会う日本人としての責任があります。私は、彼らが日本を、日本人を大好きになってくれるために最大限の努力をしていると自負しています。彼らが、中国・ベトナム・フイリピン・インドネシア・カンボジア・タイの代表者なら、私は日本国の代表者です。 関東地方の或る企業様(東京JASDAQ上場)は、年間30人以上の実習生をベトナムから受け入れておられます。その企業様の実習生が、帰国される日、年2回ですが、私と家内は、朝一の便で成田空港に行くのが恒例行事になっています。私たちは、彼女たちと約束しているのです。帰国するときは、必ずみんなを見送りますからと。ありがたいことに、私たちを日本のお父さん・お母さんと慕ってくれる子供達との涙のお別れがあります。みんな日本が大好きになって帰国します。日本人の恋人(後に結婚)が見送りに来ている子もいます。一旦は帰国して、東京の大学に留学という子もいます。私どもは、そんなたくさんの子供達との交流ができて幸せです。 |
(株)オフィス・ショウ日本語教室 代表取締役 橋爪 克幸 |